あだ名の定義
仲良くなった相手を愛称で呼ぶ=つまりあだ名。
多くの場合が、容姿や性格といった見た目の印象で
つけられている事が多い気がします。
しかし、それは果たして、
本人の意向に合っているのでしょうか。。。
必ずしも、そうではない気がします。
かつて、フジテレビの月9を賑わした
「愛という名のもとに」というドラマ。
ボート部の仲間内で、
"チョロ"と呼ばれていた篤(あつし)が、
命を絶つ前日、
「あいつは、俺のこと、チョロって呼んだことないんだ。」
仕事で窮地に立たされ、自分の居場所を失くした彼は、仲間内でただ1人、そう呼び続けてくれた健吾の存在に、自分の存在価値を確かめるかのように旅立って逝きました。
本当はみんなに「篤」と呼ばれたい、
切羽詰まった彼から本音が吐露した瞬間でした。
さらに身近な話をすると、
私の勤務先に毎日のようにやってくる
佐川急便の配達員Kさん。
彼は、20代前半ぐらいだろうか、見た目やんちゃなイケメン君で、近隣の配達先のお姉様方からは、
「チャラ男」の愛称で親しまれています。
しかし、私が思うに、彼は全然チャラくない。
配達に訪れると、対応した社員には、
必ず二言三言の会話を交わします。
誰とでも気さくに。
集荷の際、大きな荷物が台車に満々に乗り、
トラックまで介助しようかと申し出たところ、
「手伝ってもらって、何かあったら会社さんに迷惑かかっちゃうんで…」と、いつになく真剣な眼差しで答えてくれる。
彼がチャラ男⁈
むしろ、硬派の好青年ではないかっ!!!
「僕、この辺のお姉さん達にチャラ男って呼ばれてるんですよね‥」
---と、漏らしていたのを思い出した。
何となく、腑に落ちていないような顔をして。
親しい間柄ならば、お互い愛称で呼ぶことによって、
親近感が湧き、さらに仲が深まっていくような気がするかもしれません。
けれど、仲良くなりたいがために、
本当はそう呼んで欲しくないのに…
が、言い出せないケースもあるのではないでしょうか?
親しき仲にも礼儀あり
親しきあだ名にも同意あり
歳をとっても、「私のあだ名◯◯◯なんです!」と、
笑顔で言えるようなあだ名がいいですね。
(画像:prcm.jp)